インターナショナルスクールの受験方法
ここでは受験したいインターナショナルスクールが決まった後の具体的な受験の流れを説明します。
- 各学校のホームページのアドミッションの欄における受験要綱の確認
- 出願書類の準備
- インタビュー
- 合格の通知
1.各学校のホームページのアドミッション欄における受験要綱の確認
インターナショナルスクールの受験については、まず各インターナショナルスクールのWebサイトにおけるアドミッションポリシーの最新情報のチェックが必要となります。そもそも、本年度の生徒の受け入れをしているのか、受験の条件は何か(国籍等)、受験に必要な書類は何か、願書の締め切りはいつまでか、などをチェックします。
小学校の途中からの編入の場合にも当てはまるのですが、特に生徒の受け入れ人数については、ホームページ上では受け入れているとされていても、学年によってはすでに日本人の枠が埋まってしまっていて、日本国籍の生徒は受け入れの余地がないというケースもあります。その場合には、せっかく準備をしたのに、学校から日本国籍のみの生徒の場合は難しいと後から断られてしまう場合もありますので、アドミッションオフィスに事前に日本国籍の生徒の場合の受け入れ枠があるか、もしあれば何人くらいかをチェックすることをお薦めします。
多くのインターナショナルスクールが近年、アドミッションプロセスのオンライン化を図っており、Veracross等のオンライン上で全ての出願手続を完結するようになってきました。オンラインポータル上で、必要情報を全て入力し、添付書類もPDF等で送信すればよく、日本の私立受験に比べると、出願にかかる労力は圧倒的に少ないと思われます。
9月が入学年度となる多くのインターナショナルスクールは、9月から10月までの間に翌年度のアドミッションポリシーが明らかになり、11月末又は年末までに、願書及び必要書類の提出、1月から3月までの間にインタビュー又はテストがあり、2月から4月の間に合格の通知が来る流れになります。
2.出願書類の準備・提出
生徒受け入れに空きがあり、出願資格を満たしていることが分かった場合、出願書類の準備を用意することになりますが、通常以下のような書類が必要になることが多いです。
必要書類
- 願書(通常オンラインで入手又は、オンラインポータルで記入)
- これまでの成績表(保育園や幼稚園の場合には通っていた学校の先生からの行動観察に関するレター)
- 今まで通っていた学校からの推薦状
- パスポートコピー
まず、願書ですが、上述の通り、日本の私立学校の受験と異なり、手書きで書くことは稀です。オンラインポータルでの入力もしくは、Word等のドキュメントにタイプして質問に答えていくことになります。ほとんどのインターナショナルスクールで聞かれる質問は似ていて、どのような生徒か、好きなもの、嫌いなもの、性格的な問題はあるか、過去におこしたトラブルはないか(学校からの懲罰の有無含め)、健康上の問題、保護者の最終学歴、保護者及び生徒の英語力、家庭での英語の使用の有無、学校の志望理由、生徒にどのような教育を望み、どのように成長してもらいたいか、などになります(具体的な願書記入についてのサポートについては弊社にお問い合わせください)。
成績表と行動観察のレターについては、第三者から見た客観的な生徒の成績や能力や性格についての資料となります。成績表は小学校以上の、すでに成績がつけられる英語、算数等の学科の成績がある場合で、それ未満の保育園・幼稚園生の行動観察のレターについては、より性格や態度など人間性に注目した内容のものが求められます。
また、以前通っていた学校からの推薦状も別途必要になることがあります。日本の受験制度ではあまり多く見られませんが、外国の受験制度では、前にいた学校からの、このようなリファレンスレター、すなわち、推薦状を次に行く学校に出すことが一般的で、インターナショナルスクール受験においてもこれが普通です。前にいた学校が、日本の学校の場合、上記行動観察のレターとともに、作成が難しかったり、面倒臭がられることもあり、保護者からの説明が必要になることもあります。
パスポートについては、日本以外のものもあれば、それのコピーも送ることになります。
3.インタビュー又はテスト
書類審査が通ると、次はインタビュー又はテストへと進みます。小学校以上で、すでに学科の勉強をしている場合には、リーディングやライティング、算数などのテストがあります。幼稚園や保育園の場合、保護者のインタビューと生徒のインタビューがあります。生徒のインタビューはいろいろな方法がありますが、通常は学校に保護者同伴で赴き、他の受験生徒と一緒のクラスで模擬授業をして、先生が行動観察をする場合や、先生と1対1で簡単な英語の質疑応答や行動観察をする場合があります。コロナの時には感染防止の観点からビデオ面接が多かったようです。また、海外からの受験の場合にはオンライン試験やビデオ面接が一般的です(具体的なインタビューのサポートについては弊社にお問い合わせください)。
なお、余談ですが、日本の私立受験と違って、保護者及び生徒の服装についてはほとんど気にする必要はありません。生徒に関しては不良っぽい恰好をしていたり、イメージが悪くなるような服装を着ていない限り、常識的な格好で問題ありません。保護者に関しても、常識的な格好、例えば、襟付きのシャツやジャケットなどがあれば十分であり、過度に服装を着にする必要はありません。保護者と生徒ともに、ある程度の服装の乱れは個性として見てもらえるというのもインターナショナルスクールのいい面かもしれません。
4.合格の通知
最後のインタビューから遅くとも1か月以内に、合格又は不合格、もしくは補欠合格(ウェイティングリスト)の通知がメールで来ることが多いです。
インターナショナルスクールに入学するまでの流れ
合格の通知をもらった後の、インターナショナルスクール入学までの流れとしては、入学金の支払い、家庭の情報の入力、健康診断などになります。
まず、通常、合格通知は2週間から1か月の間にオファーを受諾しなければならないケースが多いです。他に第一志望の学校があり、その合格通知を待っている場合には、アドミッションにその旨を伝えて待ってもらうことも可能ですが、入学金を支払って在籍の権利を確保しなければならないケースがあります。入学金は20万円から50万円の間といったイメージになります。なお、上記の場合には第一志望の学校に事情を説明して早めに合否を明らかにしてもらえないか聞いてみるということも一案です。
その後、各家庭の世帯情報を、各学校のポータル等に登録したり、入学にあたっての案内資料を読んだり、また、英語の健康診断表を医者からもらったりするという流れになります。
International School Prep Consultingのサポート内容
インターナショナルスクールへの通学を希望される生徒の保護者に対して、受験準備に関する各種情報提供のサービスを行っております。
1.一般的な情報提供のサービス
弊社では、志望校の選定に必要な情報含め、インターナショナルスクールについて一般的な情報提供とアドバイスをしております。インターナショナルスクールは、日本人向けに日本語でWebサイトを作成していなかったり、その他広報や宣伝を積極的にしていなかったりするので、弊社にお問い合わせいただくことで正確な最新情報の把握が可能になります。その他、インターナショナルスクール受験に限らない、バイリンガル教育や国際教育に関するご相談についてもアドバイスをしております。
2.入学願書のサポート
インターナショナルスクール受験は就職活動と似ている側面があり、各学校に合わせた出願書類の準備が必要です。学校のことを良くわかっているご家庭により入学してもらいたいのは、どの学校も同じだと思いますので、まずは保護者様の方で、学校説明会やオープンキャンパス等に参加し、色々と各学校について知っていただくことが、志望校選定のためだけでなく、良い出願書類作成のために肝要かと思いますが、それでも内容につき不安なこともあるかと思います。そういった場合、弊社では各インターナショナルスクールに合わせた出願書類の書き方のアドバイスや英文のレビューを致します。
3.保護者の英語面接サポート
どのようなご家庭に入学してほしいと思うかは、各インターナショナルスクールによって異なりますが、共通しているのは、より学校のことを理解して、入学後も学校の理念や指導方針に沿ってくれる保護者の姿勢が望ましいと思われます。保護者の面接で、どの程度の英語力が必要なのか、保護者の一方だけが話すのでも大丈夫か、インタビュー中に伝えるべきこと、逆に伝えるべきでないこと等を、事前にアドバイス致します。
4.生徒の英語面接サポート
生徒について、インターナショナルスクールにおける英語での面接対策のサービスを提供します。1対1であったり、集団面接であったり、各学校によって、異なる面接のスタイルをとりますし、ビデオチャットでの面接の場合には、また異なる特殊性があります。模擬面接含め、どのような準備が必要かにつきアドバイス致します。
ご利用者の声
弊社は、様々なご家庭から相談を受ける中で、有難いことに、多くのご家庭から非常に好意的なお言葉をいただいております。特に、インターナショナルスクールの進学や受験に関するトピックのみならず、インターナショナルスクールから離れた、バイリンガル教育や国際教育のノウハウ、帰国子女の英語維持に関する対策、日本の公立私立学校に進学する生徒の英語力の維持や向上等、より一般的なトピックにおいて、相談してよかったと言っていただける機会を頂戴しております。
今後とも、いただいたご相談につき、一つ一つ丁寧に対応をしていきたいと思っております。
[2023/8/1] Qualitas Plusに弊社代表の記事が掲載されました。
https://www.qualitas-web.com/booki7fdb.html
[2023/9/1] The Innovatorに弊社代表の記事が掲載されました。
https://the-innovator.jp/interviewees/ebato_shinsuke/
弊社代表の体験談
1. 我が子が生まれる前
私が初めて我が子の現在通っている伝統・名門のインターナショナルスクールの存在を知ったのは、日本在住のアメリカ人弁護士の友人の薦めによるものでした。その友人はアメリカン・スクール・イン・ジャパン(通称ASIJ)に通っていたのですが、別の学校のほうがいいと強く薦めてきたのです(なお、ASIJもとてもいい学校です)。自分に子供ができたとき、日本にいながら英語をできるようにしたいならインターナショナルスクールではないと難しいだろうという会話がありました。
自分が6歳から9歳の間にアメリカで経験したことを思い出すとともに、それが自身の英語力の土台と源泉となっていることを再認識したため、インターナショナルスクールを検討してみようと考えるようになりました。
すなわち、自分の6歳から9歳の英語環境を我が子のために再現できる選択肢としてインターナショナルスクールを検討することにしました。
2.我が子が0歳から2歳9か月まで
私は、以下の3点からインターナショナルスクールという選択を検討しました。
我が子は一人っ子ですが、兄弟姉妹の代わりに我が家は犬を飼いました、我が子の兄弟として情操教育にとても貢献してくれています。
(1)10歳の臨界期までのフル英語教育の実現
私自身アメリカから9歳で帰国後、日本の公立小学校に通いましたので、日本の公立私立の小学校教育が悪いとは全く考えておりません。私立お受験についても個人的には経験しておらず、友人のご子息の受験体験を聞き、入学後の様子は聞いておりますので、毛頭批判するつもりもありません。
しかし、10歳の臨界期までの時期を英語環境で過ごすことができるかというと、残念ながら日本の公立私立小学校ともに不十分と言わざるを得ないと思います。10歳の臨界期までの時期を英語環境で過ごすならば、インターナショナルスクールが最善だと考えております。仮に通学した後に、インターナショナルスクールが合わなければ公立に戻れますが、逆はなかなか難しいだろうという考え方もありました。
(2)苛烈な日本の受験競争からの解放
また、私は中学受験も経験し、私立中高一貫校の進学校に通い、また、大学受験を経て日本の大学、ロースクール受験を経て、日本のロースクールの試験や、日本の司法試験、司法修習の修了のための二回試験、米国ロースクールの受験、そして、ニューヨーク州司法試験と、受験競争の申し子のような人生を歩んで参りました。ですので、受験競争を否定することは自分の人生を否定することでもあり、とても気が進むものではありません。
しかし、皆さんもお感じかもしれませんが、
- 果たして、こんなに猛烈に受験勉強をし、受験を突破して目指すものの先にはなにがあるのでしょうか?
- 本当にそれが0歳から18歳の人生の黄金期・青春期を過ごす理想の姿なのでしょうか?
私は、自分の我が子を日本の公立私立小学校に入れてしまった時点で、東大理科三類を頂点とする受験ピラミッドの中に、我が子を放り込むことになるのではないかという危機感を感じたのです。
私の周りには職業柄、灘、ラサール、開成、麻布、桜陰、女子学院、筑駒、栄光学園等の日本の超有名進学校を卒業し、東京大学等の有名大学を卒業した受験競争の勝者がたくさんおりますが、彼らは口を揃えて、
「もっと勉強しなければならないことが世の中にはたくさんあった」と言います。
彼らは自身の受験経験に後悔こそしていないものの、大人になり、ふと「本当にこれでよかったのか」と考えるのです。そういう声を聞いてきた身としては、受験競争という日本の教育の暗部に気づかざるを得ませんでした。2023年度のニュースになりますが、ちょうど私が中学受験をしたころの25年前の開成高校の応用問題が、2023年現在では、一般の高校の基礎レベルの問題として出題されているという記事を読んだ時には驚いたのを覚えています。
もちろんインターナショナルスクールに行っても勉強はしなければなりませんが、日本の受験ピラミッドから少し距離を置いたところに、日英バイリンガルとしての新たな学業の達成、キャリアパスを作ることが可能になります。
(3)ダイバーシティ含め違いを個性や長所へと昇華できる環境
また、ダイバーシティ、バイカルチャラルな異文化交流を通じて、子供が学ぶことがいかに大きいかというのも人生において感じてきました。日本人だけが集まる集団では、集団からずれていることは異常なこと、悪いこととみなされがちです。我が子は2歳半まで日本の認可保育園に通っていましたが、0歳児から2歳児クラスですら、そのような傾向があるのには驚きました。
小学校に入るとその傾向はより顕著になります。そのような環境では、個性がつぶされがちで、人との違いが際立った結果、いじめに発展することも多いと、私は、帰国後の自身の経験から感じました。
私が通ったアメリカの公立小学校には黒人、白人、ヒスパニック、様々な子供がおり、私など目立った存在ではありませんでした。唯一の日本人(極東のアジア人)生徒という点では目立っていたかもしれませんが、それによる差別やいじめなど一切経験したことがありませんでした(気づいていないだけかもしれませんが)。
それが日本に帰ってくると、英語を話せるというだけで、妙な好機の目ややっかみにさらされたことがありました。行動の所作もほかの子と違ったのでしょうか、よくからかわれたり、馬鹿にされたりもしました。私の親は心配していたと思います。良い友達もたくさんいましたが、日本の公立小学校経験は、残念ながら私にとって最高の教育現場ではなかったと思います。インターナショナルスクールにいじめはないというは嘘になりますが、一人一人の違いを個性として認められる環境の中ではいじめは起きにくいというのは間違いなくあると思います。
すなわち、
- 我が子に10歳の臨界期までのフル英語教育を徹底できる教育機関であること
- 日本の苛烈な受験競争とは少し違ったアングルで我が子の学業成就とキャリアを見守っていきたいという願い
- 各子供の違いを差別やいじめではなく、個性や長所として昇華できる環境であること
この大きな3点からインターナショナルスクールという選択肢をとることに決めたのです。
インターナショナルスクールは日本人の入学を本来想定した教育機関ではありませんので、日本パスポートしかないお子様をお持ちの保護者様には通常狭き門となり、情報収集と対策が必要となります。
私は、子供が0歳の時から、多くのインターナショナルスクールの学校見学を始めました。気に入った学校には、複数回足を運び、現在我が子が通っているインターナショナルスクールの学校説明会とスクールツアーは計6回行きました。インターナショナルスクールのアドミッションオフィサーの方も、さすがに6回も学校見学に来ると私の顔と名前を憶えてくれたようで、それが我が子の日本人としてのインターナショナルスクール合格に大きく影響したと考えています。
なお、妻もフルタイムで働いていた関係で、上述の通り、我が子は0歳児から2歳9か月までは、日本の認可保育園で保育していただきました。アメリカで未就学児の保育を経験した方から聞いた話を踏まえても、日本の保育期間は本当に素晴らしいと思います。管理の行き届いた素晴らしい設備で、国家資格を経たプロの保育士先生方が、毎日365日、子供の健康を第一に考えて二人三脚で子育てをしてくれるのです。世界に誇れる保育制度だと信じております。
ただ、英語というものがいつも頭のどこかにあったので、いつもプリスクールのことは考えていましたし、いくつかのプリスクールの見学も並行して行っていました。ただ、認可保育園から、設備も保育士のレベルも低いと思われるインターナショナルプリスクールに子供を移すことを決断することに夫婦ともに二の足を踏んでいたのを今でもよく覚えています。
日本の認可保育園に通っているときは、YouTubeで英語の歌やプログラムを見たり聞かせたりしていました。私も妻も英語はできますが、日本人で母語は日本語ですので、家の中まで英語環境にするのはお互い疲れてしまうので、家での我が子とのコミュニケーション言語は日本語でした。ただ、英語の本をメルカリやヤフーオークション等で安く買ってきて、寝るときに読み聞かせていました(おすすめの英語の児童書はお問い合わせください)。
母語の重要性についても諸説ありますが、我が家は間違いなく母語は日本語で確立されました。
3.我が子が3歳から4歳まで
しかし、2歳9か月頃に、認可保育園および保育士さんにある疑問を感じる出来事があり、それをきっかけにして私が見学した中で最も気に入ったインターナショナルプリスクールに、我が子を転園させました。結果的に、このプリスクールが我が子のインターナショナルスクールの世界への入り口となり、インターナショナルスクール合格の一翼を担っていただいたので、この転園の選択は大成功だったと思います。
プリスクールの外国人の先生は、日本の保育士免許こそ持っていませんが、外国での保育経験が長く、何よりも「愛」をもって子供と接し、子供の自己肯定感を高めてくれます。日本の保育園は、もっと礼儀や社会常識といった規律(Discipline)に保育の焦点が当たっているように思います。そのほうが保育しやすいからでしょうか。
我が子の通っていたプリスクールの名前はここでは出しませんが、ご相談いただいた方にはお伝えしようと思います。校長先生含めとても良い学校です。
インターナショナルスクールは早ければ3歳には入学できる学校もあるのですが、我が家はまだ上記のプリスクールに我が子を転園させたばかりでしたし、3歳で入園できるインターナショナルスクールがあるということもその時点では知りませんでした。ですので、4歳の時に東京インターナショナルスクール(TIS)を受験するまではプリスクールで我が子は英語力を伸ばしていきました。
この時点で、かなり多くのインターナショナルスクールのオンキャンパスツアーに行っていたのですが、この直後にコロナ禍が始まりました。コロナ中はどの学校もオープンキャンパスを一切やっていなかったので、不幸中の幸いといいましょうか、これが我が家には大きく有利に働いたと思います。なぜなら、他の保護者は、実際にキャンパスを見に行ったことのない学校にどれだけ熱意をもってアプライできるか微妙ですし、学校側も、オンキャンパスツアーに来てくれたことのある親のほうが学校のことをよく理解したうえで、アプライしてくれていると考えやすいからです。
4歳の受験ですが、TISは日本人枠が2名と非常に少ないことは聞いていたので、インターナショナルスクールの受験とはどのようなものかと記念受験するつもりで出したのですが、これによって必要書類等のイメージが湧いたので、結果としてよい経験だったと思います。TISはWaitlistに入りましたが、友人のアメリカ人のハーフのお子様がやはり優先的に入学されているのを見て、やはりインターナショナルスクールは日本人には狭き門なのだなと、はちまきを締めなおす良い機会になったことも覚えています。
4.我が子が5歳の時から現在まで
そして、我が子が5歳になった年の秋が勝負の年でした。我が子を行かせたい学校が複数、5歳からキンダーガーテンの入学受付を始める年だったのです。いずれの学校にも複数回コロナ前から見学に行っていたので、熱意をもって我が子を入学させたいと、入学願書にかなり具体的説得的なアピールを書くことができたと思います。
それぞれの学校には、それぞれのアピールポイントがあり、それぞれ違った内容でアピールすることを心掛けました。就職活動にも似ているところがあるのではないかと思います。インターナショナルスクール受験は子供の受験というよりも親の受験の要素が大きいと個人的には考えています。
ただ、我が子の受験対策も少しはしました。コロナ禍でビデオインタビューしかない学校がいくつかありましたので、レアジョブ等のオンライン英会話を使って、講師の方にアドミッションの役をやってもらったりして備えたのですが、本番は我が子がビデオの通話終了ボタンを連打してミーティングができないという惨憺たる結果に終わりました。そこのインターナショナルスクールは、結局、落ちたというよりも、我が子のスクリーニングが終わらなかったので、オンキャンパスでリスケにしようという話になっていたところ、我が子の第1志望の学校から合格をいただいたので、入学手続きは途中で終了したということになりましょうか。
我が家は結局6校に応募し、その中3校から合格をいただきました。明確に落ちたという学校はなく、残りの3校は第1志望の合格発表とともに、途中で受験申し込みを撤回した形になります。どれもいい学校だったのですが、諸条件を見合わせると、現在の我が子の学校が一番良かったと思います。
我が子は、今の学校が大好きです。多くのお友達と愛溢れる先生方に囲まれてバイリンガルですくすくと育っているのを見ると、自分が受験にかけた多大な労力も報われたと感じます。保護者も、MBA留学のような海外出身の親御さんとのエキサイティングな交流が毎週のようにあり、親も毎日楽しんでおります。
本当に我が子にインターナショナルスクール受験をしてもらい、合格してもらって親としても人生が豊かになったと感じています。学費はアフタースクールやサマースクール、冬休みの旅行等を合計しても年間400万円ほどかかり、簡単に出せるお金ではありませんが、実際に、我が子が入学してみて、それに見合った価値の提供は受けていると実感しています。
長くなりましたが、以上が、我が家のインターナショナルスクール受験体験記になります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
江波戸 拝